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[2] けなげ数奇宣言

投稿者: 旅眠 投稿日:2013年 4月 6日(土)14時15分38秒 p39058-ipngn801marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

 江戸時代の面影を残す美しい家並の町は全国に六十個所ほどある。
 そのような町へ行くと崩れかけた瓦屋根や庇に、
 蒲公英などもろもろの草の生える姿を見ることがある。
 その景色が美しい。
 わずかな草が屋根を引き立て、家を引き立て、さらには街道に潤いを与えている。

   屋根の草は南側には生えない。
   南は瓦の温度が上がり過ぎて生存できないのだ。
 草は、東もしくは北側に生えるのが普通である。
 わたしは小さな旅をつづけているうちに、
 いつしかその景色を「活け花」として愉しむようになっていた。

 そうなのです。
 花を活けたのは風です。
 風の活け花であります。

 人為を排し、時を待ち、風の立華をただ有り難く眺める。
 たまたま妙なところに着地した過酷な運命を受け入れての生命のけなげ、
 その生命のけなげが美として成立していることにわたしは魅かれつづけているわけです。
 世に「わび」「さぴ」「みやび」などという言葉があるが、
 生命のけなげを愛するがゆえに、
 わたしは、この度「けなげ数奇」と自分に宣言した次第なのであります。

 では一句。

 蒲公英だ 風が活けたか 古寺の屋根             by  旅眠




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